インプラント治療は失った歯の本数やあごの骨の構造といった個人的な条件で、治療内容や費用が大きく異なってきます。そのため治療前のカウンセリングがとても大切です。実際のカウンセリングでは他の治療法との比較や費用の目安、治療期間の長さ、口内の状態や持病の有無等について詳細な問診を行い、CT画像診断や歯形の採取をもとにあごの骨の状態やベストと考えられる治療内容等について説明を行います。
インプラント治療を安全に行うために重要なポイントは、手術前にしっかりとした事前診断を行うこと。インプラントを埋入する顎の骨の形状を正確に把握することが大切です。そのためには、できるだけ精度の高いCT装置により治療部位のスキャン撮影を行うことで三次元的に顎の骨の形状を精密に把握し、インプラントが十分な厚みのある骨のなかにきちんと埋入されるよう計画を立て、正確に治療が進められなければなりません。
インプラント治療は歯が一本欠損した場合から行えます。しかしここで意外と見落とされがちなのが、口内の歯と歯の構造的なバランスを保つ上で必要な場合には、欠損を補う本数にこだわらずにインプラントを行うほうが結果的に良いときもあるという点です。たとえば片側の歯を一本インプラントした場合、反対側の自然な歯とかみ合わせのバランスで微小な違いが生じ、将来的に歯並びなどの変化に影響してくる可能性もゼロではないのです。
長時間の入浴・飲酒・激しい運動など、血流が活発になる行為は避けてください。インプラント治療の後には抗生剤と鎮痛剤を処方します。抗生剤は患部の傷の治癒が早いときでも自己判断で止めず、最後まで飲みきることを基本に考えてください。術後は2週間程度、飲酒や喫煙を控えて体調を整えてください。
口の中は細菌の繁殖に適した環境なので、自然な歯と同様にインプラントの歯も日々の歯磨きなどの手入れが必要です。長期的な観点で考えると、歯周病対策をしっかり行うことがインプラントを長もちさせる上で重要になります。毎日の正しい歯磨きを心がけるとともに、定期的に歯茎の状態を歯科でチェックされることをおすすめします。
インプラント治療の後は定期的に歯科医院で口内の検診とクリーニングを受ける必要があります。インプラントの歯は虫歯にはなりませんが、お口の状態に細菌による歯周病や歯ぎしりなどによる変化がないかを見守る必要があるからです。問題がなかった場合は歯石の除去と患者様が自分で落とせない汚れのクリーニングを行います。
自然な歯でもインプラントの歯でも、歯磨きで重要なのはお口の中の環境を細菌の繁殖しにくい状態に保つことです。インプラントの場合は虫歯にはならないので、歯周炎の予防を目的に、生え際を正しく丁寧な方法で磨く必要があります。正しい歯磨きの方法についても当医院でしっかりとご指導します。
十万人以上の方がこれまでにインプラントの治療を受けています。インプラント治療は技術の進歩が早く耐久性も向上しており、20年以上使用している人もたくさんいます。
その方の個人的な健康状態で違ってきますが、血圧のコントロールがされていれば大丈夫です。
当医院では、骨幅が少ない人でも自家骨、人工骨による骨造成を行っております。(ソケットリフト、サイナスリフト、GBRなど)